医者の仕事というと、外来や手術などをイメージされることが多いです。
ドラマや小説などで有名ですね。
けれど、僕は画像診断を専門としている放射線科医ですが、外来や手術などまったくやっていません。
一般的な内科や外科とは、仕事の内容が大きく異なります。
そこで、放射線科医の1日のスケジュールを簡単にまとめてみました。
もし放射線科を志望する研修医の先生がいらっしゃったら、参考にしてみて下さい。
あくまで中規模病院で、画像診断を専門とする放射線科医から見た話です。
大規模病院では話が異なりますし、IVRや放射線治療医では診療内容も大きく変化します。
その前提の上で、ご覧下さい。
朝は始業時間に出勤
例えば、麻酔科の先生であれば朝から手術があるため、始業時間よりももっと前に出勤して、麻酔の準備を行います。
手術のある外科や、外来のある内科の先生も仕事の準備のため、早く病院に出てこられる人が多いです。
僕たち放射線科医は、基本的に始業時間に出勤します。
外来も手術もないからです。
また、始業時間になってもすぐには仕事が始まりません。
CTやMRIは検査を行っても、処理が必要なため、すぐには画像を送ってこれないからです。
大抵の病院は8時半始業だと思いますが、実際に当日の画像検査の読影が開始できるのは、9時前ごろです。
それまでは、前日に残った読影や、夜間に撮影した画像の読影を行っっています。
行動の自由
読影室という専用の部屋で仕事をしますが、仕事中に行動の自由があります。
自由というとやや大げさかもしれませんが、好きなタイミングでトイレに行き、好きなタイミングでコンビニに行けます。
これが、外来や手術をされている内科、外科の先生であれば、そうはいきません。
外来をしていると、患者さんが途切れない限り、基本的に診察室に閉じこもることになります。
合間を見てトイレに行くのがせいぜいです。
けれど放射線科医であれば、混雑する前の11時半に食堂に行くことができます。
少し小腹がすけば、院内のコンビニに行って食べながら読影ができます。
このように、仕事時間中でも席を離れる事ができる、というのは、放射線科の魅力の一つだと思います。
夕方:仕事終わり
画像検査と読影が終了すれば、帰宅できます。
画像検査の予約は、基本的に病院の終業時間まで入っています。
そのため、検査が終わるまでは病院にいなければなりません
これは、造影剤など検査室で患者さんが急変した場合、まず放射線科医が対応するからです。
日中に緊急検査が入り、予約検査が押した場合は、終了時間はどんどん後にずれ込んでいきます。
その日に撮った検査を、その日のうちに全て読影するのかは、病院によってばらばらです。
画像診断管理加算2や3をとっている病院であれば、翌日までに一定割合の読影が終わっていなければなりません。
検査数が多ければ、遅くまで残ります。
もし加算をとっていないのであれば、翌日当日の画像検査が送られてくるまでの間に読影すればよく、検査を残して帰ることもあります。
まとめ
放射線科医の1日を簡単にまとめました。
ただ、あくまで画像診断を専門としている放射線科医の場合です。
IVRであれば予定検査や緊急検査がありますし、放射線治療医であればまったく異なるスケジュールで動いています。
何かのお役に立てたら幸いです。
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