読影レポート

書いて欲しくない検査目的を、ランキング形式で紹介します。

今回は、検査目的に書いてほしくないこと、をランキング形式で記事にしました。

この記事を書こうと思ったきっかけは、放射線科を回ってきた研修医との会話でした。

僕が「しっかり検査目的を書いてほしい」と話をしていると、「どんな検査目的で困っているんですか?」と逆に聞かれました。

確かに、良い検査目的の書き方、というのは教えるのもなかなか難しいですが、やめて欲しい検査目的、を伝えた方が、今後役に立つように思いました。

そこで今回は、絶対に避けてほしい検査目的、を1位~4位まで挙げてみました。

ぜひご覧下さい。

4位:長い検査目的

長い検査目的とは、このようなものです

2011年に腹痛で他院を受診。
その後当院に紹介され、精査の結果、肝細胞癌を認めました。
同年9月に肝S8部分切除を施行。2013年肝再発を認め、S6部分切除。
2014年に肝S3転移に対し切除。2015年L4転移を認め、放射線治療を施行。
2018年門脈腫瘍線を認め、再度放射線治療を施行。
フォローをお願いします。

初診~現在まで事細かに書く先生がいます。
患者さんの情報はないよりあったほうが良いのですが、ありすぎてもまた困ります。

長い文章から必要な情報を拾うのは、なかなか大変です。

例に上げた検査目的では、重要なのは

肝細胞癌の術後である

肝S8,6,3転移の術後である

L4転移の放射線治療後である

門脈腫瘍栓に対する放射線治療後である

という4点です。

これだけの情報を拾えたら、再発転移のリスクの高い人だ、という認識に至れます。

検査目的も端的明瞭がありがたいです。

3位:英語で書いている

英語で検査目的を書いてくる先生も、広い医療界には存在しています。

ここで問題になるのは、英語で検査目的を書く人は、カルテも英語で書いている人がほとんどです。

カルテで患者さんの情報を見ようとしても結局英語なので、最終的に英語を読解するか、他の先生が日本語で書いた文章を探します。

検査目的は放射線技師さんも見ており、目的に沿って最適な方法で撮影してくれています。

人に読んでもらう文章は、基本的に日本語で書いて欲しいです。

2位:「あ」

これはかなり悪性度が高いです。

多くの電子カルテでは、画像検査をオーダーする際に、検査目的の記載を求められます。

そこで、とりあえず何か書いておけばいい、という意思が見えに見えます。

この文字を見ると、放射線科医は一気にやる気を失います。

僕たちに見てほしいことはない、ということですからね。

せめて1文でいいから、文章を書いてほしいです。

1位:「精査」

悪性度という点では2位の「あ」と同じですが、こちらは単語を書いているという点で、ほんの僅かですが誠意を感じます。

けれど1位にした理由は、圧倒的に検査目的に書かれる率が高いからです。

1日読影していたら必ず遭遇します。

「あ」と同じですが、この文字を見ると患者背景を確認するために、過去のレポートをさかのぼったり、カルテを見なくてはならなくなります。

本当に、「目的」だけでいいので書いてほしいところです。

もしくは、放射線科医が読影する必要がないと考えているのであれば、読影不要の検査としてほしいです。

まとめ

以上、日常的に遭遇し、かつ困る検査目的を4つ挙げました。
1文だけでよいので、何を目的としているのか、必ず書くようにして下さい。