読影レポート

若手放射線科医必見:読影レポートの書き忘れを防ぐポイント

読影レポートにおいて、所見の見落としというのは、かなりのマイナスポイントです。

そして、同じ様に気をつけたいのは、レポートへの書き忘れです。

見つけていたのに、書き忘れた。
そのため、依頼医も気づかず、スルー。
数カ月後、重篤になって受診。

本当に避けたいケースです。

そうした、読影レポートへの書き忘れを防ぐため、実際に僕が使っているテクニックについて、話していきたいと思います。

所見に気づいたら、とにかく画像を貼る

単純な方法ですが、読影中に気になった画像をひたすらレポートに貼っていく、というのは非常に有用です。

人間の記憶というのは本当にあやふやで、後に気になる所見がでてくると、先に見ていた所見は上書きされてすぐに忘れてしまいます。

甲状腺に結節を見つけた。カルテを見ると特にエコーもしていないから、後でレポートに記入しよう。

あれ、肝臓に腫瘤がある。なんだなんだ。

このような思考をして、甲状腺結節のことを記入し忘れることは非常に多いです。

忘れないうちに、とりあえず画像を添付しておきましょう。

後で添削して、不要なものは削除すればいいわけです。

肺結節があったら添付。リンパ節腫大があったら添付。胆管拡張があったら添付。結腸腫瘤があったら添付。

画像をスクロールしている最中に、少しでも気になった所見があったら、とにかく貼っていきましょう。

画面上で矢印をつける

見つけた所見に矢印をつけていく、というのも有効な方法です。

ここでいう矢印は、レポートに添付したあとの画像につけるのではありあせん。

スクロールしている段階で、ビューワーの方に付けていきます。

全てのビューワーで可能ではありませんが、いくつかのメーカーでは確認しています(横河医療ソリューションズなど)。

読影時、画像は1回見て終わりではなく、スクロールして何回も目を通します。

その時に矢印があると必ず目に止まり、見落としを防いでくれます。

確定する前に、最後に見直そう

読影終わったら、自分で書いたレポートを上から下まで、見直すようにしましょう。

見直しているうちに、書き忘れた所見を思い出すことがあります。また、同時に誤字脱字のチェックにもなります。

ここで大切なのは、そのまますぐに見直すのではありません。

書き終わった状態は、非常に忙しい頭になっているので、一息入れて一回切りましょう。

深呼吸するだけでも、かなり違います。

また、レポーティングシステムによっても違うのですが、可能であればプレビュー画面で見ましょう。

印象がかなり変わり、書き忘れや誤字に気づきやすくなります。

まとめ

所見に気づいたら、ひたすら画像を貼るもしくは矢印をつける。

そして、最後に一息入れてから見直す。

どれも非常に簡単なことですが、書き忘れ、というヒューマンエラーを防ぐために、本当に有効です。

是非一度試してみて下さい。