読影レポート

前回レポートは積極的に活用しよう。

レポートを書く前に、前回レポートを確認していますか?
他人が書いた文章だから、一から読むほうが好き、という理由で見ていない人もいますが、過去のレポートは情報の宝庫です。
うまく使うことで、自分の診断の助けとなります。

病態、病変の把握

前回レポートを見る一番の理由は、病変、病態の把握に有用だからです。
肺炎のフォローなのか、肺癌の術後なのか。
癌病変は小さくなってきているのか、大きくなっているのか。
そうした病態を把握することで、自ずと注意して読影するポイントというのは変わってきます。
また、見落としを防ぐという意味もあります。
よくあるのが、椎体周囲の病変です。
椎間孔からでる神経原性腫瘍などは、注意して見ないと見落とす確率が非常に高いです。
こうしたエラーを防ぐためにも、前回レポートというのは非常に重要です。

連続性

経時的に変化する病変、というのは数多くあります。
一番よく目にするのは、肺癌でしょうか。
胸部CTで小さな結節ないしすりガラス影だったものが、非常にゆっくり大きくなっていく。
じきに充実成分が出現し、手術をすると肺癌だった、というケースはよく遭遇します。
このように、連続性を重視して読影しないと、質的診断に至らない病変というのは、数ヶ月なし数年単位での画像評価が必要になります。
そのため、経時的にどうなっているのか、ということを把握するためにも、過去の読影レポートは確認したほうが良いでしょう。

時間の短縮

前回のレポートをコピーアンドペーストすると、所見を書く時間が非常に短縮できます。
いわゆるコピペには診断医の中でも賛否両論ありますが、本当に変化のない場合(定期的なドック)や胸部などの部位毎では、積極的に使用して良いと思います。
ただ、他人の書いた文章ですので、自分の他の文に合うように文末を変えるなど、適度の改変は必要です。

まとめ:過去の読影レポートを積極的に活用しよう。

前回レポートを見るだけなら、おそらく1分もかからないでしょう。
その1分で得られる情報は非常に多いです。
読影前には、前回レポートを必ず確認するようにしましょう。