画像診断のコツ

おすすめの読影画像の並べ方とモニター分割数

読影する時に、画像の並べ方やモニターの分割数を意識することってありますか?

デフォルトのまま使ってないでしょうか?

実はここにも早く読影するコツがあります。

今回画像と過去画像を上下に並べる、モニターの分割数は3×2(モニター全体で3×4)にする、だけで読影スピードを早くすることができます。

なぜ、画像の並べ方やモニターの分割数が大事なのか、解説していきます。

読影時のスタイルですが、レポート用のモニターと画像用のモニターの合計2画面(もしくはモニター2画面の合計3画面)を前提としています。

今回と前回の画像を上下に並べる

読影の際は、今回画像と前回画像を比べながら行っていきますが、両者は上下に並べたほう良いです。

たまに左右に並べて読影している先生がいますが、上下のほうが読影しやすく、またスピードも上がります。

理由は2つあります。

①上下のほうが視野が広い
②左右に見ていると時間がかかる

それぞれ解説していきます。

上下のほうが視野が広く使える

実際にパソコン画面などで、目を左右に動かして下さい。

左右の目の高さは同じなので、視点の動きの中で重なっている部分が必ずあります。

それに対し、上下に目を動かすと視点としての重なりは、左右に動かすよりも少なくなります。

つまり、目を上下に動かしたほうが、より視野を広く使えます。

左右に見ていると時間がかかる

読影の際は、1点1点を過去画像と比較しながら見ているわけではなく、どちらかというとぼうっと広い視野で見ながら比較していきます。

そのため、視野をいかに広く取るかが早く読影するコツです。

上下に並べると両方の目の視野の重なりを少なくしたまま読影できるため、1度に見れる範囲がより広くなります。

1度の読影範囲が広くなると、最終的に読影にかかる時間も短縮することができます。

過去画像と同期させて読影する

比較しながら読影するためにも、今回画像と前回画像は必ず同期させて下さい。

1つ病変を見つけるたびに前回画像をスクロールさせていたら、時間がいくらあっても足りません。

画面の分割は3×2(画像モニター全体で12マス)がおすすめ

画像モニターは好きな数に分割できますが、おすすめするのは3×2(縦3、横2)です。

多くの画像モニターは内部で2つに分割されているため、モニター全体では2倍の3×4(縦3、横4の12マス)になります。

個人的にはこの配置とマス数が、読影に一番適していると考えています。

画像が大きい方が見落としが少ない、わけでもない

研修医の先生でよく見るのが、画像を最大の1×1(モニター全体で2マス)にして、読影している光景です。

おそらく、見落とさないように拡大して読影しているのだと思います。

僕も昔はそのようにしていたのでわかりますが、大きな画像であれば見落としが少ない、というわけでは決してありません。

大きくても、見落とすときは見落とします。

何故かその時だけ見えなかった、ということは、画像診断医なら必ず経験します。

どちからというと、自分や他の人も含め見落としやすいポイントというのは必ずあるので、

そこに注意したほうが、見落としを減らす効果は高いです。

画像の数から見た適正

例えば、単純+造影の胸部CTであったなら、送られる画像は縦隔条件の単純CT、縦隔条件の造影CT、肺野条件の単純CTの3種類です。

今回と前回画像を上下に並べると、合計で6マス使います。

2×2(モニター全体で2×4)であれば、右端の列に2マスずつ余ります。

3×2(モニター全体で3×4)であれば、一番下の行と右端の列で合計6マス余ります。

この、『一番下の行に余ったマスがある』ということがとても重要です。

読影していると、肺のGGNなど、前回よりももっと昔の画像と比較しなければならない所見を見ることがあります。

その場合、一番下の行に余ったマスがあると、そのまま縦に今回・前回・前々回といったように並べることができます。

2×2(全体で2×4)だと、余っているのが右端になるため、比較読影がしにくくなります。

ただ、3×3や4×2などさらにマスの数を多くすると、画像が小さくなりすぎてしまいます。

3×2が一番ちょうど良いサイズだと思います。

まとめ

今回と前回の画像を上下に並べて、画像を3×2で分割するのが、早く読影するコツです。

ぜひ参考にしてみて下さい。

何かのお役に立てたら幸いです。